ユニチカトレーディング/エコ素材を前面に/ガーメンテック連携で機能性訴求

2019年11月22日 (金曜日)

 ユニチカトレーディング(UTC)のユニフォーム事業は、ケミカルリサイクルで生産するポリエステル「エコフレンドリー」による撥水(はっすい)「タクティーム」、ノンコート撥水「タフレックス」、複重層糸使い「パルパーエコ」などを重点的に投入する。市況悪化への懸念を示しているものの、「理念を共有できる客先との連携を強化」(新居康司ユニフォーム営業部長)し拡販につなげる。

 UTCは婦人服地、スポーツ素材を先行させたエコフレンドリーの販売を20秋冬からユニフォームへも本格的に導入する。先に開いたユニフォーム素材総合展では、タクティーム、タフレックス、パルパーエコや軽量「エアロール」、クーリング「サラクール」などのバリエーションをアピール。今後はストレッチ「Z―10」、太陽光遮蔽(しゃへい)「クールアート20」、UVケア「ルミエース」、割繊型極細糸「FSY」などへも品種を広げる。

 主力素材を他用途へも広げるための開発、企画提案を強化しており、オフィスユニフォーム向けに綿混で展開してきた高発色・梳毛調「ゼログ」を100%使いにしてサービスなどへも投入。オフィス向けの中空・軽量「ヴォル」をワーキングにも広げる。

 環境配慮型素材を充実させる一環として非フッ素系の後加工「バイオメカ」やフリース代替素材「エアーホールドNB」などもラインアップ。防汚加工「ナノアクア」シリーズにはベビー用品のコンビ、化粧品原料の一丸ファルクスと共同開発した「同p H」を加えた。肌表面を弱酸性に保つp Hコントロール性能、優れた洗濯耐久性を「全ての用途、アイテムに打ち出す」。

 ユニチカガーメンテックや大阪染工といったグループ会社との連携にも力を入れている。特にガーメンテックの人工気象室や発汗マネキンで測定したデータを活用し機能素材の拡販につなげる。