A+A2019 ユニフォーム2.0の時代へ(4)/軽さが着心地をさらに良くする
2019年11月22日 (金曜日)
ストレッチ素材はスリムシルエットの具現化だけでなく、着心地の良さを追求する上で欠かせないものになってきた。そのような流れは副資材の分野へも影響を及ぼす。
米国のサーモパッチは、転写ラベルやヒートシール機のメーカー。ジーンズやスポーツなどへの供給が多いが、「今一番伸びているのはワーキング」と国際セールスマネージャーのフレッド・ルイス氏は話す。最近トレンドのストレッチ素材に対応し、伸縮性のある生地にも転写できるラベルを充実。難燃性や高温洗濯対応など幅広い。
サステイナビリティー(持続可能性)の観点の面でもロゴマークを変えた際、ロゴの上から重ねて貼れるラベルも開発。「日本でもレンタルユニフォーム企業を中心に顧客が増えている」(ルイス氏)と、アジアでの販売拡大を目指す。
着心地の良さ=ストレッチ素材という認識が浸透しつつある一方で、“軽さ”を追求する動きも見逃してはならない。「A+A2019」ではウエア、素材双方で軽さを強調する場面も多く見られた。ノルウェーのヘリーハンセンは開発から40年たつポリプロピレン製のアンダーウエア「リファ」を改めて発信。水に製品を浮かべて軽さを強調した展示で関心を高めた。
リファは糸の技術によって水分を調整し保温性を高める機能を持つ。今回、保温性を最大限高めたメリノウール使いの「リファ・メリノ」や、ポリプロピレン100%の「リファ・マックス」を打ち出した。
米国のWLゴア&アソシエイツは「ゴア・ピラッド」という欧州規格でクラス2のアーク放電への保護機能を備えた3層構造の生地を披露。暴露時に発生する熱流をブロックし、炭素化することで皮膚への影響を軽減する。重さは1平方メートル当たり320グラムと他の同様の機能を持つ素材に比べ50%ほど軽く、製品担当のピーター・ウィマー氏は「この生地を使った服を着たら良さがすぐ分かるはずだ」と自信を持って紹介する。
ドイツのBP社が展開する高視認性安全服「Bプロテクティッド」では、日本であまり見掛けないフリースタイプもあり、軽量でありながら保温性が高い。ドイツ国鉄に採用され「着心地が良く、職員から好評」と流通・販売担当のアレクサンダー・ハース氏。高視認性安全服や防護服は重いとのイメージがあるが、欧州ではそのイメージが少しずつ変わりつつある。




