繊維ニュース

帝人フロンティア/環境対応素材の展開領域拡大/感性訴求でファッション深耕

2019年11月22日 (金曜日)

 帝人フロンティアは、ペットボトルリサイクルポリエステル繊維「エコペット」などの環境対応素材の展開領域を広げている。アウトドア用途などでの採用が先行していたが、糸種が増えたことでドレープ性をはじめとする感性面の訴求も可能になった。ファッションブランドをはじめ、多用途に提案を強める。

 エコペットは1995年に販売を開始した、マテリアルリサイクル技術によるポリエステル繊維。短繊維での展開を主軸としてきたが、2014年に長繊維の生産を始め、現在では細繊度糸や中空糸、異型断面糸を作ることができる。ドレープ性に富んだ風合いの付与や触感に変化を持たせられる。

 これによってアウトドアやスポーツ、ユニフォームをはじめとする用途に加え、婦人ファッションや紳士用途でも使いやすくなった。サステイナビリティー(持続可能性)への対応が不可欠な海外ファッションブランドでの採用が増えているほか、国内顧客の関心も集めている。

 衣料品ではエコペットの長繊維100%使いの横編み製品などの展開も可能にし、雑貨類でも活用が進む。和紙製造卸の大直(山梨県市川三郷町)が自社ブランド「紙和」でエコペットを使った和紙「ハードナオロン」を用いたステーショナリーなどを販売。今後は海外の製品展示会への両社共同出展も検討する。

 そのほか、人工皮革「コードレ」やポリエステル製縦型不織布「V―Lap」、ミシン糸などでもリサイクルポリエステルを使った商品をラインアップ。ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」ではエチレングリコールに植物由来原料を使ったタイプもそろえる。

 これらの環境対応素材は生地商社による備蓄販売も始まっている。「生地商社との連携が深まり、これまでフォローできていなかった顧客にも生地を提供することができるようになった」と強調する。