JC、PTJ閉幕/PTJは盛況持続/サステ対応、来年さらに
2019年11月22日 (金曜日)
JFWテキスタイル事業運営委員会が主催する「JFWジャパン・クリエーション2020」(JFW―JC)、「プレミアム・テキスタイル・ジャパン2020秋冬」(PTJ)が20日、2日間の会期を終えて閉幕した。初日来場者は前回比15%減ながら、「2日目は盛り返しており、前年並みとなりそう」(川島朗JFWテキスタイル事業事務局長)。特にPTJは2日間とも盛況で、新しい素材を求めるバイヤーの動きは継続している。
今回は新規出展者の増加が特徴だが、「100件以上のサンプル要望があった」(アバンティ)と注目された企業もあれば、期待した成果を得られなかったブースもあった。合同展での展示の仕方などに課題を残した初出展組もあった。
海外企業でもJFW―JCに出展した台湾は好調を維持。欧米との取引もあり、サステイナブル(持続可能な)素材の打ち出しが目立った。川島事務局長は「日本市場にもこの波が来る。今回、出展企業の中にはサステイナブルを提案する企業も多かった。来年5月のPTJサステイナビリティーコーナー開設につなげたい」と話す。
出展者からは「バイヤーは慎重で、受注に厳しさが増した」「これまで以上に小ロット、短納期が求められた」といった声が聞かれた。国内の衣料消費低迷が、ビジネス面でも明確になってきた。「プルミエール・ヴィジョン」や「ミラノ・ウニカ」(MU)は既に来場者減の傾向にある。
「アジアの展示会はアパレル不況の影響がそのままイコールではない。日本でもバイヤーは新しい素材、情報を求めて来場している」(川島事務局長)。このニーズに応える開発が、今後も出展者の使命である。
来年2月のMUでは日本コーナー「ザ・ジャパン・オブザーバトリー」がMUのネット上で出品することを認められたという。
〈JFW―JC PTJ/副資材もサステ旺盛〉
「JFW―JC」「PTJ」に出展した副資材関連の製造・販売企業は、サステイナブル(持続可能な)商材を前面に打ち出すことで来場者へのアピールを強めている企業が多かった。
JC出展の日東紡インターライニングは、サステイナブル芯地として、リサイクルポリエステル、フッ素フリー、ノンホルマリンタイプを中心に環境負荷低減をアピール。併せて裏地、芯地兼用のイノベイティブファブリックが好評を得た。軽量化による着心地向上とともにコスト面でのメリット、さらには防風機能付きや、おしゃれ感が増すシャンブレータイプなどもそろえた。
PTJ出展のSHINDOは「サステイナブル商材を出さないと商談の交渉に上れないケースもある」(商品企画・広報室)と話す。ブース前面にリサイクルポリエステル素材のコード、ベルト、ニットテープ、インサイドベルト、オーガニックコットン紹介コーナーを設置(写真)。来場者も足を止めていた。
フジサキテキスタイルもサステイナブル商材として、オーガニックコットンや再生ペットボトル使用生地、天然ウール、提案品として洋服裁断くず再生品も紹介した。「機能性を求めるバイヤーが多い。サステイナブルと価格面の選択比重を比較するとまだ価格面が若干優位のようだ」(第二事業部)と話す。
レース企画製造卸の溝呂木は、小ロットとホールセールに分かれるバイヤーニーズに対応した提案素材をそろえた。大手アパレル、コレクションブランド、フォーマル、インナーメーカーの関係者が多いと言う。デザインリソースについても、オリジナル品に加え、ライセンス契約しているスイス「フォスター・ローナー」社の最新刺しゅうテクニックの提案素材も用意し、幅広い対応ができる点を訴求した。
〈「空気をまとう」に驚き/TXワークショップ〉
PTJ2日目の「テキスタイルワークショップ」第2部には、天池合繊(北陸産地)の天池源受社長が登場した。
1956年創業の同社はスポーツウエアや産業資材などの織物を生産してきたが、1平方㍍5㌘という世界最軽量の「天女の羽衣」を自社ブランドとして2006年に開発。欧州のファッション業界に認められた経緯や、6月の「G20サミット2019」で海洋プラスチック再生糸を使ったスカーフを各国ファーストレディーに納品したエピソードを語った。参加者は「話には聞いていたが、本物を触り、空気をまとう感じにびっくりした」とコメントした。




