菅公学生服/教育ソリューション事業を強化/学校教育や社会課題解決へ

2019年11月26日 (火曜日)

 菅公学生服は、教育ソリューション事業に力を入れている。自社の専門機関であるカンコー学生工学研究所を通じて、未来を見据えた学校教育・社会課題の解決策について研究。三大都市圏でこのほど開催した「ミライフォーラム2020ソーシャルソリューションクロス」で取り組みを紹介した。

 「未来のものづくりイノベーション・ラボ」と題し、SDGs(持続可能な開発目標)を中心に事業を発表した。根底に生徒の自立があり、非認知能力(数値化が難しいコミュニケーション能力や共感性、忍耐力などの幅広い力)や意欲の向上を目標とする。

 同研究所の調査内容を開示する「ひらく」のブースでは、制服への視線分析で女学生が襟元をよく見ていること、色よりも形で制服を識別する傾向にあることなどをパネルで展示した。

 「はぐくむ」では、制服や体操服を通じたスクールソリューションを紹介。実社会で必要な知識や技能の習得を支援しており、フランスのファッションブランド「エル・エコール」とコラボした自発的な課題解決型の学習などの展開を説明した。

 その他、LGBTQ(Qはクエスチョン=自身の性自認や性的指向が定まっていない人)支援の取り組み、環境配慮型の自然由来のポリエステルによる制服作り、制服や体操服のストレスフリーな構造の研究なども展示。

 黒田健介取締役は「事業の認知度も向上してきた。コンテンツ作りに終わりはなく、支援を続けていきたい」と話す。