帝人/総合展示場を刷新/3代目コンセプトカーも

2019年11月28日 (木曜日)

 帝人は、総合展示場の「テイジン未来スタジオ」(東京都千代田区)を刷新し、27日に開設した。展示ゾーンを「モビリティー」「ライフスタイル」などの四つに区分けし、創立100周年プロジェクトの成果を展示するスペースを設けた。3代目のコンセプトカーも設置している。

 “看板展示品”は独自のコンセプトカー「PU_PAⅢ」だ。2代目「PU_PA EV」の炭素繊維を使った軽量ボディーなどを継承しつつ、コネクテッド(C)、自動運転(A)、シェアリング(S)、電動化(E)の頭文字からなる「CASE」を意識した機能を追加。車体はコーポレートカラーの赤を基調とした。

 製品や技術をビルトインする展示手法を活用し、受付カウンターはパラ系アラミド繊維製のロープでつり、天井の一部には軽量でプリント可能な天井材「かるてん」を使う。ガイドスタッフの制服は高品質・高感度ストレッチ素材「エスビロン」を採用。持続可能な開発目標(SDGs)の対応表示も行っている。

 テイジン未来スタジオは、グループの最新の技術や製品・サービスを紹介する展示場のほか、研究開発のきっかけになるコラボレーションスペースとして造った。2007年11月の開設以来、12年間で4万5千人を超える来場者を集めている。