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帝人フロンティア/ナノPP使ったろ材販売/周辺商品含め10億円規模へ

2019年12月03日 (火曜日)

 帝人フロンティアは、超極細ポリプロピレン(PP)を使ったフィルターカートリッジの販売を始める。これまではポリエステルとナイロンタイプだけだったが、PPが加わったことで飲料分野などへの本格参入を可能にした。フィルターカートリッジと周辺商品で2025年度に10億円の売り上げを目指す。

 2008年に直径700ナノメートルのポリエステルナノファイバー「ナノフロント」の商業生産を開始した。その後、ナイロンでナノファイバーの展開ができるようになり、このほどPPナノファイバーの生産も実現した。これによってフィルターカートリッジのラインアップがそろった。

 ナノファイバーを使ったフィルターろ材は、均一繊維径のファイバーを水中に均一分散して抄紙することで、一般的な不織布よりも孔径が微細・均一になる。高精度、長寿命、低圧損、高流量などに優れる。ポリエステルタイプでは親水性、ナイロンタイプでは耐薬品性といった特徴が付与できる。

 PPのナノファイバーろ材は、プリーツフィルターとでデプスフィルターの双方の利点を兼ね備えた複合タイプのデプスプリーツフィルターなどを用意。厚みのある複数のろ材で構成し、孔径はフィルター外側から内側に行くにつれて連続的に小さい穴になるように配置し、効果的なろ過を行う。ゲル状物質なども除去できる。

 機能資材第二部は「飲料分野や電子部品分野で使われるフィルターは耐アルカリ性に優れるPPが基本」とし、今回PPタイプが商材に加わったことで展開の幅が広がる。「これでフィルターカートリッジはフルラインアップ。売上高10億円に向けて今後本格訴求に入る」と強調した。