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レンチング/環境関連に1億ユーロ超投資/「エコヴェロ」も注目高まる

2019年12月04日 (水曜日)

 レンチングは企業としてカーボンニュートラルの完全達成を目指す。2050年には工場からの温室効果ガス排出をネット・ゼロ(差し引きゼロ)とするため今後、環境関連に1億ユーロ超を投資することを決めた。トレーサビリティー(追跡可能性)の確立にも力を入れ、同社のビスコースレーヨンが使われていることが鑑別できる「レンチングエコヴェロ」への注目が高まる。

 同社は50年の目標達成への第一段階として30年までに温室効果ガス排出量の50%削減を目指す。そのために製造工程に環境関連の設備投資を実施する。こうした取り組みによって年間130万トンの二酸化炭素排出量削減を計画する。

 トレーサビリティーの確立の動きも加速する。特殊な化学処理によってレンチングのビスコースレーヨンが使われていることを鑑別できるレンチングエコヴェロへの関心が高まった。日本でもストライプインターナショナルの「アースミュージック&エコロジー」ブランドがレンチングエコヴェロを採用した製品の販売を開始するなど認知度が高まりつつある。

 そのほかにも、縫製工程で発生する裁断くずなど廃棄綿布を再生セルロース繊維の原料に再利用する「テンセルリフィブラ」や「エコカラーテクノロジー」と呼ぶ原着HWMレーヨンなど環境負荷低減に貢献する商品群を拡充する。特に原着HWMレーヨンは紡績以降の製造工程で染色工程が不要となるため、エネルギーと水使用量を50%、二酸化炭素排出量を60%それぞれ削減できるとしている。