ジェトロ「欧米向けTX輸出展示商談会」/71社が5ブランドと商談/輸出開拓のきっかけ作り
2019年12月06日 (金曜日)
日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪と大阪商工会議所繊維部会は大阪市内でこのほど、「欧米向けテキスタイル輸出展示商談会」を開いた。欧米から招かれた5ブランドのバイヤーが輸出拡大、あるいは輸出スタートを志す71社の企業と商談した。
招へいバイヤーは「プラダ」(イタリア)、「アー・ペー・セー」(フランス)、「ロクサンダ」(英国)、「シエス・マルジャン」(米国)、「ヘルムートラング」(米国)の5ブランド。
欧州ブランドがけん引する格好で強まるサステイナビリティー(持続可能性)の流れを受けて、再生ポリエステル使いやオーガニックコットン使いの生地を提案する日本企業が多かったが、今回の商談では「それほどエコの要望は出なかった」ようだ。
原則的にバイヤーは、2日間6回のセッションに分けられた企業ブースを全て回って商談するが、ブランドの好みによってサンプル依頼数には大きな違いが出た。例えば、ナチュラルテイストの生地に特化した産地の織布企業では「うちのブランドには合わない」とピックアップがゼロのブランドもあったが、広範な生地を取りそろえる生地商社などは満遍なくピックアップを集めていた。
参加企業の思惑は、新入社員の外国人との商談の“場慣れ”として活用するところ、PVや「ミラノ・ウニカ」出展を見据えた前哨戦と位置付けるところ、開発生地の反応を聞きたいところ、実際の成約を狙うところなどさまざまで、それぞれが当商談会への参加意義を強調した。
〈バイヤーインタビュー/年2回では機会少なすぎる/「ロクサンダ」アナ・マリー 氏〉
――日本の生地を使っていますか。
ウール、ポリエステル、綿、麻などさまざまな生地を採用しています。ここ数年で特に増えています。パリの「プルミエール・ヴィジョン(PV)」で良い生地を探すと、結果的に日本企業が多かったということです。
――日本の生地の特徴は。
高品質です。特に綿やリネンといった天然繊維が優れている。合繊に特殊な後加工を施したものも日本特有の生地だと思います。
セルビッヂデニムなど古くからある伝統的な生地や、世界最軽量の極薄ポリエステルなども魅力的です。伝統を重んじつつ、最新のテクノロジーも融合させる。それが日本の特徴でしょう。
――日本企業が欧米向け生地輸出を拡大させるには、何が課題でしょう。
重要なことは、現地にしっかりとしたエージェントを置くこと。あるいは事務所などの拠点を設けることです。私たちは世界中から常に良い生地を探しています。例えば年に2回のPV出展だけではバイヤーの目に留まる機会が少なすぎる。輸出を拡大したいのなら、私たちバイヤーが生地をいつでも見られるような体制を整えることが絶対の条件だと思います。




