豊島/中わたにもリサイクル提案/サステ素材の浸透を図る

2019年12月09日 (月曜日)

 豊島の東京十三部は20秋冬のレディース向けに、リサイクルの中わたを提案する。機能性ダウン「グースリー」やリサイクルカシミヤを使った「カシュパッド/カシュボール」などの素材を打ち出す。クラシックに回帰するレディース衣料にも、サステイナブル(持続可能な)素材の浸透を図る。

 6日まで東京本社(千代田区)で開いた20秋冬レディース百貨店向け展示会「ネオ・クラシック」では、リサイクルの中わたを集めたコーナー「アップサイクリング」を設けた。

 「グースリー」は、糸状のわたが羽毛のような着心地と高い保温性を発揮する。洗濯機での丸洗いが可能で、吹き出しや偏りもなく、臭いやほこりも出さない。

 リサイクルカシミヤも中わたに提案する。「カッシュパッド」は、ウールと組み合わせ板状にした素材。ウールが持つ透湿性に加え、キルティング加工や洗濯機での丸洗いもできる。「カッシュボール」は、リサイクルカシミヤとマイクロファイバーの混紡繊維。柔軟さと安定したフィルパワーを併せ持つ。

 「セルフレーム」は中空構造のダウンの中わたで、遠赤外線効果により適度な暖かさを維持する。軽量感にも優れている。

 展示会では、日本環境設計の「ブリング」のリサイクル素材を先染めにしたり、ジャカード織りにするなど、サステイナブル素材も意匠性を高めて取り入れる手法を提案した。