ユニチカトレーディング 20秋冬婦人服地/エコ3素材を重点投入/フェミニンな素材群も

2019年12月12日 (木曜日)

 ユニチカトレーディングは20秋冬向けの婦人服地販売で、ケミカルリサイクルで生産するポリエステル「エコフレンドリー」による商品群を打ち出し拡販を目指す。

 20秋冬に向けては、独特のきしみ感が特徴の「ノイエ」、ピーチ調の表面感を持たせた「テイスティ」、ゴムまりのような反発感、ストレッチ性が特徴の「ペオス」を“エコ化”して投入する。

 工場廃材を原料とするエコフレンドリーの中量産を年明けからスタートさせ、婦人服地では20秋冬で数百反規模の販売を計画。いずれはペットボトルを原料とするエコフレンドリーもラインアップする。

 エコへの要求は今のところ、国内よりも海外の方が強いと言う。かつてEU高級メゾンに相次いで採用された「Z―10」や「ペオス」がここに来て「再び引き合いを集めている」と言い、エコ化した両素材でEU域へのアプローチにも力を入れる。

 現在、進行中の20春夏商戦を通じ、婦人ファッションのトレンドが「多少、フェミニンの方向に向かっている」(森本恵治レディス営業部長)とみており、20春夏や20秋冬に向けた商談ではドレーピーな素材やサテンなどへの引き合いが強まっている。

 このため、シルクのような上品な光沢感や軽さが特徴の「ノイエ・シャンパール」、シャリ感、シルキータッチを持たせた「ジュフィー」などで充実させたフェミニンな素材群をブラックフォーマルを含む婦人服地全般に売り込んでいく。

 ブラックフォーマルへは、「ノイエ」やノイエ・シャンパールのジャガードを重点的に投入し、ロードサイド経由の拡販を目指す。