繊維ニュース

担当者に聞く ユニフォーム最前線(14)/豊島 執行役員 東京二部・東京十二部担当 中駄 淳 氏/自社工場の強み生かす

2019年12月19日 (木曜日)

  ――2020年6月期上半期(19年7~12月)ユニフォーム事業の商況とトレンドはいかがでしたか。

 現時点で減収見込みです。昨年と同規模の別注案件が今年は獲得できなかったのが要因の一つです。トレンドとしては、やはりサステイナブル(持続可能な)ですね。

  ――サステイナブルについては全社を挙げて取り組んでいますが、ユニフォーム事業にはどのような形で取り入れていますか。

 サステイナブル素材群に対する取り組みを「MY WILL」(マイウィル)として掲げ、積極的な展開を図っています。ユニフォーム分野では日本環境設計の「ブリング」や、オーガニックコットン普及プロジェクト「オーガビッツ」に対するニーズも増えているので、しっかりと応えていきたいと思います。

  ――コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)を活用してファッションテック分野にも力を入れているようですが。

 新しい技術、新しい商流ができないかというところを探っている段階です。17年にCVCを発足してこれまでに国内外10社を超えるファッションテックベンチャー企業に出資してきており、20年にはゼノマ社とともにスマートウエア技術の事業化を目指します。また18年に東京大学生産技術研究所に豊島ライフスタイル寄付研究部門を発足し、23年の実現に向けて、よりきめ細かな体調管理が可能になるバイオセンサー技術「HYOHI」(ヒョウヒ)の研究を進めています。

  ――海外生産の現状は。

 ベトナムにある自社工場「トヨシマ・ロンアン・ガーメント」の年間生産量は現在約10万枚です。多品種小ロットでオフィス・レディースウエアを自社管理で安定して供給できる点が強みとなっています。ASEAN生産については、昨秋からの米中貿易摩擦の影響によるキャパシティーの問題などが出ていますが、逆に中国はやりやすくなっているなど、状況はその都度変化しています。その時々で最良の“モノ作り”ができる拠点を適材適所で使っていきます。

  ――下半期の課題は。

 上半期と比べ、大口案件の引き合いやオーダーも増えてきているので、しっかりと地に足を付けて顧客の要望に応えられる企画提案、素材提案をしていくことが大切だと思っています。

  ――20年の市況については。

 不透明ではあります。サステイナブルの流れの中で、豊島独自の素材をしっかり提案していくこと。ファッションテックでは業界ナンバーワンを目指していきます。