ショーワ/米国市場の販路開拓へ/展示会出展で
2020年01月09日 (木曜日)
デニム製造のショーワ(岡山県倉敷市)は、21、22日に米ニューヨークで開かれる「ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC」(ジェトロ主催)へ出展し、米国市場への販路開拓を進める。
同社は「プルミエール・ヴィジョン」などの海外展へ積極的に出展してきたが、米国の展示会には2年ほど出ていなかった。髙杉哲朗社長は「米国では、高級紳士服やセレブ向けの商売は少しあるが、大口の取引はできていなかった」として「米国での可能性を確認するために参加を決めた」と話す。
同展では今回「サステイナビリティ・コーナー」を新設するなど、サステイナブル(持続可能な)素材を求める現地バイヤーのニーズを踏まえた展示が行われる。同社も「サステイナビリティーは重要なファクトになっている」として、リサイクルコットンを採用したシャンブレーやデニム生地のほか、再生セルロース繊維「テンセル」やキュプラ使いの生地などをそろえる。
2018年に開発した、インディゴ染めナイロン糸を経糸に使ったナイロンデニムは、速乾性、防シワ性など機能性や質感が評価され、国内で販売が広がりつつある。ただ、工程の効率化など、安定供給に向けての課題もあることから、「今回は強く打ち出さず、当社の商品開発力をアピールするという意味での紹介にとどめる」と髙杉社長は話す。
2月にはイタリアで開かれる国際生地見本市「ミラノ・ウニカ」への出展も予定。米国と合わせて海外への市場開拓につなげる。
〈中国経済産業局長賞を受賞〉
ショーワは昨年の「インディゴロープ染色技術の高度化により実現した世界初のナイロンデニムの商品化」で、第8回「ものづくり日本大賞」の中国経済産業局長賞を受賞した。
ナイロンデニムは、染まりにくいナイロンをロープ染色でインディゴ染めした糸を使用し、約3年かけて技術を確立。特許も取得したほか、アパレルメーカーに採用されるなど、販売も広がっている。その新しいモノ作りに対する取り組み、商品開発力が評価され、受賞に至った。
髙杉社長は「これまでやってきたモノ作りは間違っていなかった」とした上で「今回の受賞が、モノ作りに興味のある若者が当社を知るきっかけになれば。若い技術者を育成し、新たな開発にもつなげたい」と話す。
ものづくり日本大賞は、日本の産業・文化の発展を支えてきた「ものづくり」を継承し発展させていくために、現場の第一線で活躍する人々を顕彰する制度。




