ボーケン品質評価機構/香港試験所を広州に統合/縫製地移転とデモも影響

2020年01月20日 (月曜日)

 ボーケン品質評価機構(ボーケン)はこのほど、香港試験センターの試験機能を広州試験センターと統合・移転すると発表した。今月末で、香港での試験業務は終了する。香港は、事務所のみを残す。

 香港試験センターはこれまで中国で縫製された衣料、雑貨などの試験業務を手掛けてきたが、縫製地が東南アジア諸国へと移転するにつれて、現地での検査・試験に切り替わり、香港での試験業務は減っていた。加えて昨年から民主化を求めるデモが過激になって治安が悪化していることも今回の統合のきっかけになった。

 ボーケンによると「デモの影響で中国から香港に傘、黒色の服、マスクなど、デモに使用されうる繊維製品、雑貨は通関で止められ全く入らなくなっている」と言う。