繊維ニュース

ログズが運営/渋谷パルコに「中学生の学び舎」/ディレクターに山縣良和氏

2020年01月31日 (金曜日)

 服飾雑貨卸のログズ(東京都千代田区)は4月、10代を対象にしたクリエーティブスクール「ガク(GAKU)」を開校する。渋谷パルコの9階に教室を設け、ファッションや音楽、建築、アート、小説、ダンスなど多種多様なクラスを用意する。

 ファッションブランド「リトゥンアフターワーズ」のデザイナーで、ファッションスクール「ここのがっこう」代表の山縣良和氏をディレクターに迎え、さまざまなジャンルの現役クリエーターが講師に名を連ねた。

 同スクールは主に中学生が対象。開校時は全6クラスを展開、全11回を1タームとする。28日から順次募集を開始し、年間の授業料は12万~30万円になる見込み。講師よっては19歳まで募集の範囲を広げる。

 世界的な若手デザイナーを数多く輩出する「ここのがっこう」の“中学生版”としてカリキュラムを組む山縣氏は「(テストの)点数という価値観の中で私は劣等生だった」と話す。米ソフトウエアのアドビシステムズの調査によれば、日本人の10代は「自分が創造的ではないと感じる」と回答した人が90%以上にのぼり先進国で最下位だったと言う。

 同氏は「風通しが良くカオスな場にしたい」とし、既存の中学校教育とは違う感性をベースにした学びの場を提供する。そのほかの講師には、菅付雅信氏(編集者)、中里龍造氏(映画監督)、杉浦太一氏(ウェブ企画・編集者)などが就任した。

 スクールの運営は、問屋街の馬喰横山(同中央区)で「ここのがっこう」などが入居するログズが担当。同社の武田悠太代表は「日本にはGAFAのような企業が出てこない。若い頃の個性をつぶしてしまうような教育が原因なのでは」と語る。自由闊達(かったつ)な小学校教育から中学校への進学で一気に保守的になるとも言われ、現状に「風穴を開けたい」とする。

 渋谷パルコの9階は渋谷区のパブリックスペースとして展開し、オープンイノベーションの場として訴求している。パルコの泉水隆常務は「産学官が連携できるフロアなので、渋谷区の長谷部健区長とも話し合いながら、教育にチャレンジする」と説明した。