「ミラノ・ウニカ21春夏」日本の新規出展者/今回も個性的な新顔そろう
2020年02月06日 (木曜日)
【ミラノ=泉克典】イタリアで開かれている「ミラノ・ウニカ21春夏」では今回もJOBに、6社(朝日染色、遠孫織布、サードパーティ、坂本デニム、長尾織布、亀田繊維工業協同組合)の個性的な新規出展者が顔をそろえた。主催のMUからはJOBをまとめる日本ファッションウィーク推進機構(JFW)に「新規企業の詳細を事前に聞きたい」との要望が毎回寄せられるといい、JOB集客の目玉の一つでもある。
〈手捺染の可能性探る/朝日染色・ソレヴァンテ1918〉
足利産地の朝日染色は創業以来100年を超える歴史を持つ手捺染テキスタイルで欧州メゾン向け直接販売を模索する。インクジェット(IJ)捺染の台頭で、同社内でさえ受注の半数がIJに転換。「海外に打って出て、消えつつあるが、手間のかかる職人技でハイエンドを支えてきた手捺染に要望があるか、生の声を確かめたい」と言う商社経由での海外アパレルとの取り組みはあるが、直販挑戦は初めて。意匠登録4万柄を始め10万柄のオリジナル柄を背景に2000年からデザイン部門を設置。受注生産の生地コンバーター事業「ソレヴァンテ1918」と双方で可能性を探る。
今回の見どころはエコ加工で仕上げたキュプラ生地。捺染後、洗いのみヒートセットせずに仕上げて、家庭洗濯を実現。自然なシワ感がかえって独特の風合いを生み、工程での水・エネルギーも節約できる。




