インド繊維産業/秋冬物でも存在感示す/新型肺炎で注目度も向上
2020年02月13日 (木曜日)
インドの繊維産業が秋冬物でも存在感を示し始めた。同国アパレルとホームファッションの展示商談会「インドトレンドフェア東京」(ITF)初の秋冬展が、12日にTOC五反田メッセ(東京都品川区)で開幕。約40社が20秋冬コレクションを中心に提案している。14日まで。
ソマニ・ファブリックスは、婦人の中わた入りジャケットとそれ以外の秋冬衣料の2小間に分けて出展。中わた入りジャケットはイタリア製の最新キルティングマシーンを生かし多彩な表情を演出する。輸出は日本向けが100%で、サステイナビリテイー(持続可能性)を意識したリサイクルウール使いの製品も新たに打ち出した。
アガルワル・ヤーンズは冬物アウター専門のアパレルで、ITF初出展を機に日本市場の開拓に乗り出した。ダウンジャケットで20ドル程度の割安感も生かしながらOEMの受注獲得を狙う。センチュリー・オーバーシーズは、複数の欧米著名ブランドのOEMで培ったレザーウエアを強みに、日本市場への進出を図る。
ホームファッションでは、スクサガル・ファブクラフトがエスニックなデザインのクッションカバーやベッドカバー、寝装品を訴求した。
新型肺炎の感染拡大によるリスク分散の観点から、欧米の取引先から「中国生産からインド生産に変えたい」という相談が来ている出展者も幾つかあった。今後、日本からも同様の要望が増えるとみて対応を強化する。