ユニチカ 「エンブレムCE」/ケミカルリサイクルでナイロンフィルム

2020年02月14日 (金曜日)

 ユニチカはこのほどケミカルリサイクルによる再生資源を有効活用した食品包装用のナイロンフィルム「エンブレムCE」を開発した。顧客へのマーケティング活動を進めており、4月から実機での生産をスタートし2022年度以降、年間500㌧の販売を目指す。

 今回、開発したのは宇治事業所の重合設備でケミカルリサイクルを行い再生したナイロン樹脂によるフィルム。ケミカルリサイクルによるナイロンと製造工程内で発生した端材などを利用したマテリアルリサイクルとの併用で、機械物性、印刷適性などを損なうことなく再生材料の比率を50%以上に高めることができる。さらに、リサイクル原料を厳密に管理することで食品包装用途に展開できるようにした。

 ユニチカグループは“for the EARTH”活動を推進しており、今後もケミカルリサイクルで生産する食品包材向けフィルムのラインアップ拡充を進めるとともに、販売先の印刷・加工メーカーとの連携による再生材料の回収を検討していく。