ショーワ/サステ生地提案強化/新素材の開発も推進
2020年02月18日 (火曜日)
デニム製造のショーワ(岡山県倉敷市)は、環境に配慮したモノ作りを進めている。国内外の展示会にて、エコ素材を使用したデニムの提案を強めるほか、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みにも力を入れる。
「欧州はもちろん、米国もサステイナビリティー(持続可能性)に対する意識は高くなっている」(髙杉哲朗社長)として、環境に配慮したデニム生地の開発、提案を強化。これまでリサイクルコットン使いや、オーガニックコットンの糸を採用した草木染めの生地などを開発してきた。
今年の1月に米ニューヨークで開かれた展示会「ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC」や今月開かれた国際生地見本市「ミラノ・ウニカ」といった海外展へも出展し、定番のセルビッヂデニムなどに加えて、エコ素材を採用したデニムを提案。併せて、染め、織り、仕上げ加工までを一貫して行うことで合理化を図り、二酸化炭素の発生を抑えている同社の強みも訴えた。
2018年に開発し、特許も取得する、インディゴ染めナイロン糸を経糸に使ったナイロンデニムは、ファイブフォックス(東京都渋谷区)の「コムサ・メン」ブランドで継続して採用があるなど販売を伸ばす。ただ、「手間がかかる上に、人材も不足していることから生産が追い付いていない」と、今後は生産の効率化や人材採用などを進めることで、安定供給できる体制の構築を目指す。ナイロンデニムといった、「新素材が日の目を見始めている」として、今後も市場にないような、新しい素材の開発を推進する。




