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ジェトロニューヨーク展/米国市場もサステニーズ/製造工程にも関心大

2020年02月19日 (水曜日)

 米国市場は欧州同様にサステイナブル(持続可能な)素材ニーズの高いことが、改めて確認された。日本貿易振興機構(ジェトロ)は1月下旬に米国・ニューヨークで、日本企業によるサステイナブル素材を訴求する生地展を開いたが、昨年1月展比30%増の来場者を集めた。米バイヤーは「環境にやさしい製造工程」への関心も高かったが、価格面が障害になっている。

 ジェトロは1月21~22日、テキスタイル専門見本市「ジャパン・テキスタイル・サロン・イン・NYC2020」をニューヨーク市内で開催した。3回目となる今回は、21春夏に向けて国内の中小企業16社(前回21社)が出展、うち5社が新規だった。

 同展ではトレンドコーナーとは別に「サステイナビリティー・コーナー」を新設。「ジェトロニューヨークから現地ニーズとしてサステイナビリティーがあり、テーマに加えてほしい」という要望があり、出品の約3分の1をサステイナブル関連素材にした。コーナー内を「原料」「製造工程」「企業認証」に3分類した。

 会場ではパネルディスカッションも2日間にわたって開いた。サステイナブル対応を先進的に進めるアイリーン・フィッシャー、マラ・ホフマン、フィリップリム、レンチング社のほか、サステイナブルを訴求するサイトのシンゼンビがパネリストとして登場、サステイナブル市場の未来を語った。

 GAP、コーチ、ヘルムートラング、シュプリームなど約500人のバイヤーが来場。バイヤーアンケートでは「サステイナブルで最重要項目は何か」に対して「環境にやさしい製造工程」「リサイクル素材、有機農法による工程」がトップに挙げられた。

 商談ではリサイクル素材やトリアセテート、オーガニックコットンなどに関心が集まった。初出展の東海サーモでは生分解性裏地やオーガニックコットンの芯地が好評。2回目までは高度な技術や匠の技に関心が集まったが、サステイナブルの訴求にも手応えを得た。

 しかし、価格に対する厳しさは変わらず、サステイナブル素材に認証を求める声もあったという。