クラレトレーディング/エコ素材を拡充/「クラベラ」全体の50%に

2020年02月19日 (水曜日)

 クラレトレーディングは環境配慮型素材の販促を強化し、ポリエステル長繊維「クラベラ」に占める同素材の比率を2021年をめどに50%に引き上げる。

 同社は09年から「エコトーク」ブランドでエコ素材の販売を立ち上げており、現状でクラベラに占める比率を30%まで育成してきた。このほか、40%を差別化糸が、30%をレギュラー糸が占めている。

 エコに関する関心が高まっている最近の状況を踏まえ、改めてエコ素材の開発・販促に力を入れることで循環型社会の実現に貢献していきたい考えだ。

 三つのカテゴリーによる打ち出しを強化し、差別化糸のエコ化に取り組む。防透け「エクステージ」、十字断面の吸汗速乾「スペースマスター」、ミクロクレーター「SN2000」をペットボトル再生ポリエステル化するとともに、植物由来の原料から生産する部分バイオポリエステル「バイオスペース」、水溶解性繊維「ミントバール」を重点的にプロモートし拡販を目指す。

 同社によると、スポーツ、ユニフォームのほか、最近はブラックフォーマルの顧客からもエコ素材への要望が出始めているという。このため、全社的なプロモーションも検討し、クラベラのエコ化を加速する。