PTJ5月展/サステコーナーを新設/日本市場に合わせた運営

2020年02月25日 (火曜日)

 JFW(日本ファッション・ウィーク推進機構)テキスタイル事業は20日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する「プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)2021春夏」(会期5月13~14日)の出展者説明会を都内で開いた。出展者は95件(PTJ20春夏94件)で、新規は11件。今回からサステイナブル(持続可能な)テキスタイルの啓発と促進を目的に「JFWサスティナブル・プロジェクト」を立ち上げ、その詳細を発表した。

 川島朗JFWテキスタイル事業事務局長は「新型肺炎問題もあるが、予定通り準備を進めている。今回も過去最大の応募があった」と、同展への産地の期待は大きい。世界的なサステイナビリティーの潮流を受け、ミラノ・ウニカ、プルミエール・ヴィジョンなど海外展のサステイナビリティーのコーナーを参考に、日本市場に合う形でコーナーを新設する。

 サステイナブル素材はサステイナブル原料分野を「オーガニック原料、生分解性のある天然繊維」「リサイクル原料」「バイオ・ベース原料」「アニマルケアー原料」に分けた。サステイナブル製造工程は「最適化された染色・後加工プロセス」「非有害化学物質」に、「サステイナブル企業認証」分野も設け、合計7分類した。

 今回は「JFWテキスタイルビュー21春夏」の4テーマの一つ「午後のひととき」(オーガニック&サステイナブル素材、清涼感のあるカラー展開)出展品をサステイナブル素材に特化して発信する。

 新たに「JFWサスティナブル・テキスタイル」のロゴマークも作成。素材展示やビジネスアイコンとして使用する。「エコへの取り組み」アイコンは廃止する。ビジネスアイコンとして使用する場合は出展品の20%以上が分類に該当することを条件にした。

 認証は中小企業にとって費用負担が大きい。このため、「性善説にのっとり、出展者の申請ベースで受理する」運営方針で、出展者が会場で詳細を説明する。

 11月の21秋冬展では生地以外の副資材などへも範囲を広げていく。

 なお、新規出展者は赤堀産業、シーアイランドクラブ、丸佐、サーキュラスシステム、ティエンインリネン、仙田、アルテックス、倉敷染、田村駒、名古屋紡績、メンディジャパン。