再生ポリで食品 包装用フィルム開発/ユニチカ

2020年03月02日 (月曜日)

 ユニチカはこのほどケミカルリサイクルによる再生資源を有効活用した食品包装用ポリエステルフィルム「エンブレットCE」を開発した。6月から実機による生産を始め、2022年度以降、年間300㌧の販売を目指す。

 同社の重合設備でケミカルリサイクルを行い再生したポリエステル樹脂でエンブレットCEを商品化した。マテリアルリサイクルも併用しており、機械物性、印刷適性などを損ねることなく再生材料の使用比率を50%以上に高めることができる。リサイクルする原料を厳密に管理することで食品包装用途にも使えるようにした。

 現在はグループの製造工程で発生したフィルム、樹脂を再生材料の原料に活用しており、今後は販売先の印刷・加工メーカーからの再生材料回収を検討する。