繊維ニュース

混迷の時代を進む メーカー系商社のいま(2)/帝人フロンティア/エコ素材で多彩な提案

2020年03月03日 (火曜日)

 帝人フロンティアは繊維素材事業で、サステイナビリティー(持続可能性)への関心が高まる最近の状況に対応するため、今年で25周年を迎えたペットボトル再生ポリエステル「エコペット」の打ち出しを強めているほか、PTT繊維「ソロテックス」の拡販に力を入れている。

 先に開かれた「第17回 ジャパン・ヤーン・フェア」では、エコペットやケミカルリサイクルで生産する「エコペットプラス」、「ソロテックス」を重点的にプロモートした。

 昨年に比べ、エコペットの商品ラインを拡充するとともに「完成度を引き上げることができた」といい、エコに対するニーズにこれら豊富な商品バリエーションで応えていく。

 ソロテックスでもエコタイプをラインアップ。ソロテックス/ポリエステルのバイメタル糸で今回、ポリエステル側をエコペット化した品種を初めて導入している。

 エコペットの糸売りでは、北陸産地を経由する欧州婦人アウター向けの輸出が先行すると見通しており、エコペットシリーズトータルで2020年度は「少なくとも30%の増販を目指す」との意欲を示している。

 スポーツでは、ニットにおける海外生産体制増強を進めており、インドネシアを中心とする取り組みを通じスポーツ用ニットの70~80%を海外生産できる体制構築を目指している。

 スポーツでもエコを強化。既に海外アウトドア向け素材のほとんどをエコ素材に置き換えたといい、20年度はスポーツ素材に占めるエコ素材の比率を3分の2以上に引き上げる。

 ユニフォームではバイオ由来の原料(エチレングリコール)から生産する「プラントペット」による企画提案に取り組んでいる。

 同社は19年度でソロテックストータルの売り上げを100億円台に乗せるとの目標を掲げ販促を強化してきており、この間の旺盛な引き合いを背景に目標達成への手応えを強めている。

 20年度以降は、海外をまだ伸ばせるとみているほか、短繊維や資材での開発、販促に力を入れ拡大基調を維持したい考えだ。

 短繊維使いで開発したソロテックス・タイプライターを打ち出したいとしており、中国やタイなどの川中との連携を強化し、ジャケットやブルゾン向けの販路開拓を進めている。