篠原テキスタイル/独自デニムの販路広がる/他産地との取り組みも強化
2020年03月03日 (火曜日)
デニム製造の篠原テキスタイル(広島県福山市)は、展示会への出展などで独自開発するデニムの販路が広がってきたほか、他産地との取り組みを推進している。
同社は今年2月にイタリア・ミラノで開かれた国際生地見本市「ミラノ・ウニカ」に出展。新型肺炎の影響もあり、昨年に比べて来場者は減少したが、「生地の説明やPRがじっくりできた」(篠原由起新規事業開発リーダー)ことで、65件ほどのスワッチ依頼があった。
中でも、得意とする「テンセル」デニムといった、サステイナブル(持続可能な)生地、経糸が緯糸の上を6本、緯糸の下を1本交差させて織る太あやのデニム、ポリエステル100%使いでデニム調のツイルを表現した生地「ポリオリ」などが好評だった。
ポリオリは、福山市の不動産会社が手掛けるリフォーム部屋で壁紙として採用が決まるなど、異分野への広がりも出てきた。今後は、繊維関係以外の展示会への出展も視野に入れながら販路開拓を進める。
他産地との取り組みも強化している。久留米絣(かすり)のもんぺなど、筑後地域の伝統産品を企画・販売するうなぎの寝床(福岡県八女市)へデニムを供給。また、播州織ブランド「玉木新雌」と協同してデニムも開発する。篠原新規事業開発リーダーは「個性的なところと組んでモノ作りをしていきたい」と抱負を語る。
サステイナビリティー(持続可能性)への取り組みも進める。残反を使って雑貨を製造、「シノテックス」ブランドで販売を始めた。現在、商品はペンケース(小サイズ1200円、大サイズ1600円)、靴下(1200円)、スリッパ(2600円)をそろえる。本社ショールームで販売するほか、催事に出展して商品をアピールする。
これまで処分していたB、C反も、市場に出ないデニム生地を活用したアイテムを作る「せとかわデニムプロジェクト」に供給するなど「処分以外のルートができてきた」。「商品に名前が入ることで当社を知ってもらえる」として、今後も取り組み先を広げる。




