坂本デニム/海外販路開拓強化/「エコ染色」など取り組みをPR
2020年03月04日 (水曜日)
デニム染色加工の坂本デニム(広島県福山市)は、海外への販路開拓を強化する。坂本量一社長は「エコへの取り組みや本藍染めなど、他とは違う切り口で勝負していく」と話す。
先月にイタリア・ミラノで開かれた国際服地見本市「ミラノ・ウニカ(MU)」に出展し、同社が推進する「エコ染色システム」や環境に配慮した素材などをアピールした。エコ染色システムは、薬剤や蒸気の代わりに電解水を使って加工する仕組みで、洗浄薬剤が不要なことに加え、燃料コスト、CO2の削減にもつながる。現状、加工のほぼ100%がエコ染色となる。
MUでは、同システムの情報発信のほか、日本製デニムやエコ染色とオーガニックコットン、ヘンプ、カポックなどの素材を組み合わせた生地を展示。中でも、定番のセルビッヂデニムや、昨年開発した最濃色の本藍デニムなどに反響があり、「スワッチ依頼も多かった」。
MUへの出展は今回が初めてだったが「積極的に出ていかなければ海外企業との接点も持てない」として、継続的な出展を見込む。また、海外販路開拓を見据え、海外へ向けた自社サイトの刷新も計画。サイトでは、動画で染色方法や同社の取り組みなどを発信するほか、オリジナル製品の販売などを視野に入れる。




