繊維ニュース

旭化成アドバンス 繊維資材事業/車両資材で成長戦略/「ラスタン」で海外委託生産

2020年03月05日 (木曜日)

 旭化成アドバンスの繊維資材事業部は2020年度、自動車関連を中心とする繊維資材の拡販を目指す。昨年4月に車両資材事業課を部に昇格し体制を増強。新会社・旭化成アドバンスベトナムを設立し、エアバッグ縫製に乗り出すといった先行投資にも着手した。20年度でこれらの土台を固めた後、「2~3年で一気に増やす」(橋本薫繊維本部長兼繊維資材事業部長)との意欲を示す。

 同社はエアバッグ縫製にも参入するため昨年、新会社を設立。近々、量産を立ち上げ、アジア全域のエアバッグメーカーに販売する。ベトナムでは段階的に設備を増やし、22年をめどに年産250万個体制を構築して後、数年以内に同500万個体制に引き上げる。

 一昨年、旭化成グループに加わった米セージ社とはカーシートでの連携を進めており、自動車メーカーやティア1(1次請け)、ティア2(2次請け)と新しいカーシート素材を目指した共同開発が進行している。

 スパッタシート向けに販売する耐炎繊維「ラスタン」では19年度、オリンピック需要などに支えられ過去最高の販売量を更新。20年度は自動車や家電などへの用途拡大に取り組むとともに、タイの外注拠点を活用する取り組みに着手し海外のユーザーに不織布で供給するビジネスを立ち上げる。

 昨年からスパンボンドで商品化した耐候性に優れる印刷基材「ペクトリー」、立体3次元編み物「フュージョン」によるベッドパッド「ラクスリープ」の販売で2次製品事業にも参入した。

 特に、この間、ゼネコンや鉄道会社などで行ってきたサンプリングを通じ前者の拡販に手応えを示している。当初、販売を先行させたA4、A3にこのほどA1、B1を加え20年度後半から本格販売に入る。