繊維ニュース

中韓入国制限への対応/駐在員の往来に若干の支障/各社「帰国は当面禁止」

2020年03月11日 (水曜日)

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府は9日から、中国、韓国からの入国者制限強化に踏み切った。繊維業界でも4月の年度替わりを控えて現地法人との人員交代が滞るなど業務に支障をきたす可能性がある。各社の対応をまとめた。

 蝶理では4月1日付で中国への赴任、中国からの帰任を予定する人事異動があるが、14日間の待機措置などの対策について検討を始めた。

 東レは新型コロナ問題が発生して以降、中国の日本人駐在員を「滞在が必要不可欠な最低限の者」に選別。日本に戻った駐在員は、2月中に在中国各社のほとんどが再稼働に至ったこともあり、徐々に中国への再渡航を実施している。

 旭化成も中国への再入国を禁止していない。帰国させた駐在員については「現地で業務、生活ができる環境が整えば再入国した上で2週間自宅待機し、通常通りの業務に戻る予定」と言う。帝人の駐在員は3月9日までに全て帰国を終えており「特段の混乱もトラブルもない」。

 日清紡テキスタイルでは、日本に一時帰国していた中国子会社の主要駐在員が2月17日以降に全て中国に再入国した。日本への入国制限措置が終わるまでは帰国せず、赴任済みの駐在員で現地業務に当たる。

 ダイワボウノイの中国駐在員は1人のみで、日本の入国制限措置が終わるまでは帰国停止とした。駐在員と日本の担当者で連絡を取り合いながら現地業務を進める。シキボウの繊維部門には中国駐在員がいない。産業資材部門は中国子会社に複数の駐在員がいるが、当面日本への帰国を停止した。

 クラボウも中国駐在員の帰国、日本から中国への移動を停止中。今後、移動の必要性が生じた場合、その段階で現地の状況を見ながら判断する。

 ヤギは中国法人に駐在者が1人いるが、「よほどの状況変化がない限り帰任予定はない」。東洋紡や1月期決算のスタイレム、瀧定名古屋は、「この時期の駐在員交代はなく、帰国予定者もいない」。