ユニチカ/複合エラストマーを開発/名大の開発に参画

2020年03月12日 (木曜日)

 名古屋大学大学院の竹岡敬和准教授らの研究グループは理化学研究所、ユニチカなどとの共同で無色透明の複合エラストマーを開発した。高度先進医療やウエアラブルディスプレー、ソフトロボットといった未来の生活において重要な技術を実現するための有用な材料になることが期待される。

 今回の開発は角膜の構造を参考にした。柔らかな架橋高分子中に粒径のそろったシリカ微粒子を秩序を持った状態で分散させた複合エラストマーを作ったところ、無色透明になり破壊靭性(じんせい)が大幅に向上することが判明した。

 このような光を通す複合エラストマーはこれまで開発されておらず今後、高度先進医療やウエアラブルディスプレーなどの分野で「有用な材料になることが期待される」としている。