繊維ニュース

旭化成「ベンベルグ」インナー/改めてエコを訴求/イスポで周辺開拓を

2020年03月17日 (火曜日)

 旭化成のベンベルグ事業部は21春夏向けのインナー・肌着素材で、エコ素材としての「ベンベルグ」の打ち出しを改めて強化しサステイナビリティー(持続可能性)への関心を強めるユーザーへの売り込みに取り組む。

 同社によると、最近の商談では、「小売りからサスイナビリティーを求める声が強まっている」としており、LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)評価の導入やGRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)、「イノブハブ―SSI」、といった環境に関わる数々の認証を取得するベンベルグの持ち味を訴求したい考えだ。

 21春夏に向けては、ベンベルグとポリエステルとの複合糸「ペアクール」、ナイロンとの複合糸「メープル」「同クール」を重点的にプロモートする。ベンベルグならではの吸放湿性能、ソフトタッチとともに接触冷感を引き上げた。いずれは、再生ポリエステル、同ナイロンとの複合糸もラインアップする。

 スポーツインナーやヨガウエアのような周辺アイテムでの可能性を探るため、今年は1月末にドイツ・ミュンヘンで開かれたイスポにも出展。エコへの関心がより高い欧米の顧客に売り込んでいく。

〈靴下向けが軌道に〉

 旭化成が靴下向けに販売するベンベルグによる混紡糸「フィオナ」がここに来て順調に推移し始めた。

 同社は消臭、吸放湿、ソフトタッチを特徴とするフィオナの販売を2年前から立ち上げていた。混率はベンベルグ30%・リヨセル40%・ポリエステル30%。

 これまでは、中小規模の靴下業者からの受注に応えられなかったものの、先にGSIクレオスとの連携に着手。GSIクレオスが約70色の在庫を構えて取り組む小回りを利かせたカタログ販売が「軌道に乗り始めた」としている。