デジタル4KビデオカメラにCFRTP/帝人

2020年03月24日 (火曜日)

 帝人が展開する熱可塑性炭素繊維複合材料(CFRTP)製品「セリーボ」がこのほどパナソニックのデジタル4Kビデオカメラの新製品「HC―X2000」、「HC―X1500」に採用された。

 両新製品ともプロフェッショナルな現場での撮影も可能なビデオカメラで、前者は従来機種に比べて約40%の小型化、約15%の軽量化と連続撮影時間4時間35分とを両立させた。

 セリーボは製造タクトタイムを大幅に短縮したことで電気製品や自動車などの部品の量産を可能にしたCFRTP製品。今回は帝人のポリカーボネート樹脂「パンライト」をマトリックスとした射出成形向けのもので、ハンドルユニット、トップカバーに採用された。

 帝人独自の樹脂組成技術で軽量化と高い強度特性を両立させるとともに優れた難燃性も持つセリーボをパナソニックが高く評価し、両社共同で成形品の開発を進めてきた結果、今回の採用に至ったという。