菅公学生服/7月期はほぼ計画通りへ/ソリューション事業に広がり

2020年04月07日 (火曜日)

 菅公学生服は今入学商戦、学生服のモデルチェンジ(MC)校の獲得やスクールスポーツの販売が堅調で、計画する2020年7月期の売上高360億円(前期357億円)の達成が見えてきた。尾﨑茂社長は「目標に近いところに行くのでは」と話す。新たなビジネスモデルの構築として取り組む教育ソリューション事業も着実に広がりを見せる。

 新型コロナウイルスの感染拡大で企業向けユニフォームは納品に影響が出ているが、学生服とスポーツが増販し全体では堅調に推移。今入学商戦は制服MCの獲得が昨年と同じく堅調で「昨年と同じ高い勝率を上げている」(尾﨑社長)。地域差はあるが少子化の中で地道な活動が実りつつある。MC校の獲得もLGBT(性的少数者)の社会的な流れでスカートとスラックスの選択制が広がり、スラックスの採用も増えているという。

 スポーツでは17年発表の自社ブランド「カンコープレミアム」の認知度が向上し、採用校数は前年比で増加を見込み、初めて100億円を突破した19年7月期の売上高を上回る見通しを示す。

 教育ソリューション事業は着実に認知度が高まりつつあり、案件は昨年の80件から増加傾向。ただ自治体ごとに温度差があり、教育委員会などを含めて広い範囲で取り組む場合は合意形成に時間を要しており、「今後も地道に提案を継続する」。

 昨年、東京や大阪で開いた総合展「ミライフォーラム2020」では学生の身長や体重、日々の過ごし方など基本的な動向についてカンコー学生工学研究所のデータを公開。その知見をもって「企業連携を推進し、拡販の準備を進める衣料型ウェアラブル端末のように新たな商品を開発する」取り組みも加速する。