ボーケン・ジャカルタ/SGSと連携強める/化学分野でも受注拡大へ

2019年08月29日 (木曜日)

 ボーケン品質評価機構のジャカルタ試験センター(ボーケンジャカルタ、南ジャカルタ市)は、幅広い分野で試験業務を世界中で展開するSGS(スイス・ジュネーブ)との連携を強めることで、受注件数を増やす。

(ジャカルタで橋本学)

 繊維に限らず化学分野の試験需要獲得にも力を入れる。ボーケンジャカルタが入居するSGSの試験ラボでは日本のJISに加え国際規格のISO、インドネシア、中国、米国、さらに欧州など世界各国・地域の規格が定める試験を実施できる。繊維、化学品、食品、さらにおもちゃなどの工業品の試験にも対応する。

 こうしたSGSの試験設備やノウハウを活用しながらボーケンとして繊維、化学品の受注件数を増やす。ボーケンジャカルタはインドネシア語、英語、さらに日本語の対応が可能。SGSが日本企業から受注を受ける際の窓口としての役割も担い、SGSの幅広い試験業務や問い合わせに日本語で応えるサポートも行う。

 繊維の領域では、現地で試験の対応ができないものは、日本に試料を送って検査する。抗菌、抗ウイルス、消臭といった衛生分野の機能試験は日本で対応しており、アパレルの要望に対応した短納期対応を強化する。

 日本のボーケン本部が今年4月に行った機構改革によりボーケンジャカルタでも試験の日本への発注効率が高まり、納期の短縮につながっているという。

 日本市場に向けて繊維製品を輸出するインドネシアの現地企業に対しJISやSEKといった日本規格や品質基準を満たすための技術的なサポート業務も展開する。

 今年3月に就任した桑久保正通所長は試験に関する技術面で専門的知識に明るいため、どのように日本の規格や基準を満たせるかといった具体的なアドバイスができる。こうした助言もサービスの一つとして現地企業からの受注増の切り口にする。

 桑久保社長は現地企業からの試験の問い合わせで「衣料用生地の機能試験への質問がより具体的になってきている」と指摘し、「今後、本部やアジア各地の拠点、そしてSGSとの連携を密にして業容拡大を目指す」と話す。