繊維ニュース

クローズアップ/クラボウ 繊維事業部事業推進部副部長 藤尾 宜範 氏/他社との共創で需要創出

2020年04月09日 (木曜日)

 熱中症対策などに対応するリスク管理システムとしてウエアラブル「スマートフィット・フォー・ワーク」を展開するクラボウ。これまではシャツタイプを販売してきたが、2020年度からは広範な業種をカバーするため、東洋紡、ミズノ、セイコーインスツルなどとの連携でマルチデバイス化に着手する。新年度に向けた販売戦略を繊維事業部事業推進部の藤尾宜範副部長に聞いた。

  ――これまでの売れ行きは。

 18年5月からスマートフィット・フォー・ワークの販売に着手し、初年度は20社に採用されました。このうち約8割のお客さんがリピーターとなり、新規も合わせた19年の採用社数は50社に広がりました。業種は建設、運輸、保全・メンテナンス、製造などに渡ります。20年度はさらに採用が広がると見通しています。

  ――スマートフィットの特徴は。

 作業者ごとのリスクや体調をリアルタイムで推定できる独自のアルゴリズムにあります。建設現場の作業員の方などに協力してもらい、延べ7千人のデータをベースに大阪大学、日本気象協会と共同開発したものです。例えば、会社員の場合、出勤してからの10分でその人の体調を把握することができます。何よりも重要なのはお客さんからの信用です。昨年、リピートも含め多くのお客さんに採用が広がったのはこのシステムを信頼していただいた結果だと思います。

  ――2月のウエアラブル・エキスポに出展しました。

 同展への出展を契機に20年度からマルチデバイス化を進めていきます。これまではシャツタイプで展開してきましたが、例えば建設現場からはシャツ以外を使いたいとの声も寄せられていました。このサービスをもっと多くの方に利用していただくため、今年度は“共創”をテーマに掲げ新規需要の創出に取り組んでいきます。

  ――具体的にはどこと連携する。

 シャツで東洋紡「ココミ」、ミツフジ「ハモン」と、イヤータイプでミズノと、ウオッチタイプでセイコーインスツル、富士通との取り組みをそれぞれ立ち上げます。当社はさまざまなデバイスを連動させることでさまざまな業種のお客さんに使っていただけるマルチプラットフォームを目指していきます。