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旭化成/宮崎スパンボンド工場撤収/竜巻被害の影響が大きく

2020年05月18日 (月曜日)

 旭化成は、ポリプロピレン・スパンボンド不織布(PPSB)を製造する延岡エルタス工場(宮崎県延岡市)の撤収を決めた。2019年9月に延岡市で発生した竜巻で大きな被害を受け、復旧に向けて検討を重ねてきたが、費用や設備老朽化を勘案した結果、復旧は困難と判断した。販売活動は9月末までに終了する。PPSBの衛生材料事業はタイの拠点を中心に展開する。

 同工場は、PPSB「エルタスガード」を製造(生産能力は非公表)し、紙おむつを中心とする衛生材料分野、一般資材分野へ販売してきたが、昨年に発生した竜巻の被害で製造停止を余儀なくされていた。復旧に要する費用の大きさや設備の老朽化が進んでいることに加え、再開までに1年以上の期間を要することから、製造再開を断念した。

 同事業に携わる従業員は、原則として他の既存事業への再配置を予定している。PPSBの衛生材料事業はグループの価値提供注力分野の一つであり、タイのPPSB製造・販売会社である旭化成スパンボンド〈タイ〉を軸に拡大を図る。