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クラボウインターナショナル/抗ウイルス商品拡販に力/経費節減、与信管理も徹底

2020年06月03日 (水曜日)

 クラボウインターナショナルは今期(2021年3月期)、新型コロナウイルス禍で「先が読めない」(西澤厚彦社長)として経費節減と与信管理を徹底するとともに、“アフターコロナ”を見据えてスマートファクトリー化や工場の人材育成に努める。商品戦略ではクラボウの抗ウイルス加工「クレンゼ」の拡販体制構築をグループ一体で進める。

 20年3月期は前期比減収ながらも増益だった。ユニフォームOEMで国内自家工場を活用した取り組みが進み、中近東向け輸出も堅調だった。一方、カジュアル品OEMは市況悪化と「グループ機能を活用した新商品提案が不十分だった」ことで苦戦した。

 西澤社長は今期の事業環境をコロナ禍で先が読めないとし「事業拡大が優先ではない」と強調。計画数字も現時点で発表していない。「今は辛抱の時」として各種経費節減策の実行や、与信管理を徹底する。

 個別方針としては、「ニットと布帛の枠を超えた新商品提案」やグループ連携による素材から付加価値化した製品企画強化に引き続き取り組むほか、同時に価格訴求型商品への対応強化としてチャイナ・プラスワンのベトナムやインドネシア、バングラデシュで生産拠点の整備を進める。

 モノ作りの面ではスマートファクトリー化を含めて工場の機能強化を図る。海外ではコロナ禍で出張が制限される中、リモートワークで対応に当たったが、「逆に現地スタッフの自立意識が高まっている」と言う。今後もリモートによる工場采配の有効性を検証しつつ、国内外各工場で人材育成に努める。

 アフターコロナの商品戦略としては、クレンゼや各種抗菌加工素材、ニット、ウオーキングブランド「パワーウオーキング」の拡販を狙う。クレンゼを軸に抗ウイルス・抗菌加工への問い合わせが日に日に増えていることを受け、関連商品を一覧化しての訴求を始めた。日本製に対する安全・安心という評価も追い風に国内外に向けて拡販を期す。