三陽商会・20秋冬紳士服/ジャストシーズンを意識/リモートワーク企画提案

2020年06月11日 (木曜日)

 三陽商会の紳士服は20秋冬にジャストシーズンMDを意識して商品投入する。7~8月の秋物展開を削減し、9月頭に修正。コートも11月から本格提案する。暖冬を意識した中間アウター、リモートワーク企画も充実させる。秋冬の仕入れは前年比半減で計画する。

 「エポカウォモ」は「7~8月はセール品の消化と盛夏アイテムのプロパー販売を展開。秋物は9月から」投入する。カジュアルラインはブルゾンを強化。ファブリックコンビダウンはウールストレッチ生地と高密度ポリエステルツイルを使い、長く着られるライトアウターにした。気温に左右されない洋品(シャツ、パンツ、丸編み製品)も拡充する。コートの展開は気温の下がる11月から。

 スーツが苦戦する中で、ビジネス&カジュアルのセットアップが好調だ。「ポール・スチュアート」はセットアップ中心の「スチュアーツトラベラー」で柄のバリエーションを広げ、3ウエーアウター、布帛ライクなジャージー素材セットアップを提案する。「30~40代が対象だったが、リモートワークもあり50代にも広げる」考え。カジュアルも強化し、奇麗めなカラーのジャケット、ニット、パンツを展開する。コートは10~11月に展開するが、素材は既に手当済で短納期対応する。

 「マッキントッシュ・ロンドン」はジャストシーズンを意識。特に9~10月は中軽衣料で売上高をアップする。オン・オフ兼用でセットアップスタイルを楽しめるフレックスジャージーにも注力する。

 「マッキントッシュ フィロソフィー」は暖冬に対応した中間的な季節アイテムとして「フリーウエイジャケット」を9月に投入。ビジネスカテゴリーの「トロッター」シリーズは輸入素材を使用し高価格帯ラインを追加した。「ザ・スコッチハウス」は秋物を従来比1カ月半遅らせ9月展開。暖冬や在宅勤務に向けて洋品を強化する。