トンボ/通学かばんで自社ブランド拡販/教育現場特有のニーズ捉え

2020年06月17日 (水曜日)

 トンボは店頭の中高生向け通学かばんで、スポーツやアウトドアブランドとの差別化を図り、トンボブランド「アンビー」の拡販を目指す。学生服メーカーならではの営業力で収納性や軽量性など教育現場特有のニーズを捉え、商品企画に磨きをかける。

 今入学商戦では商品企画が奏功し、一部商品が新型コロナウイルス禍の前に完売するなど堅調に推移した。ライセンスブランド「オリーブ・デ・オリーブ」の通学かばんが堅調で、2018年から進める現役高校生モデルとのコラボレーションなど、認知度向上の取り組みが寄与している。

 商品全般ではこの2、3年、スクエア型が売れ筋。併せて制服とコーディネートがしやすい黒ベースや、女子生徒向けのデザインにも対応している。

 政府の「脱ゆとり教育」の方針で教科書のボリュームが増加する中、背負いやすい設計を重視して商品を開発。学校も30㍑以上の収納性を求める傾向にあり、軽さや背負いやすさのトレンドは当面続くと見ている。

 一方、教育現場のIT化で教科書のタブレット化も進むことから、将来的にコンパクトでモバイル用のスペースが充実した商品の開発も視野に入れる。