東洋紡ユニプロダクツ/引き続き「ジーナ」で拡販/サステのニーズに再生ポリ「エンドレス」

2020年06月23日 (火曜日)

 東洋紡ユニプロダクツはポリエステル婦人服地の21春夏で、19春夏から荷動きが活発化した「ジーナ」や「リビエラ」の拡販を目指す。加えて、ここに来て増えているというサステイナビリティー(持続可能性)を求める要望に応えていくためペットボトル再生ポリエステル「エンドレス」を打ち出す。

 同社によると、トレンドのフェミニン化を追い風に19春夏からマイクロパウダータッチが特徴のシルキー素材「ジーナ」、「リビエラ」の売れ行きが好転したという。

 中でも、ジーナのデシン、サテン、梨地、シフォンが引き合いを集めていた。20%前後の拡販を目指し20春夏商戦に臨んでいたものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で「結局、前年並みの販売量にとどまった」と言う。

 21春夏に向けては、「けっこうコンサバティブな商品群への引き合いが根強くある」としており、21春夏では引き続きジーナのサテン、シフォン、デシンなどを売れ筋として打ち出していく。

 ジーナでは、グループ総合展で評判が良かったというオフィスユニフォーム向け素材としての開発、企画提案も重視している。

 一方、サステイナビリティーを求めるニーズがさらに強まるとの前提に立ち、再生ポリエステル短繊維エンドレスによる商品群を売り込んでいく。

 ハリ・コシやコットンライクな表面感を強調した商品群、ビンテージ加工で綿の洗い晒し感を持たせた商品群などを構えており、中肉の生地だけでなく50番手、60番手使いの織物を早急に完成させる。

 風合い、質感だけでなく「機能性を求める声が強まる」とも見通しており、東洋紡本体が展開する吸汗速乾「トライアクター」や接触冷感「ドライアイス」などによる開発を強化し、21春夏から婦人服向けの薄地織物として投入する。