トンボ調査/ジェンダーレス制服に好意的

2020年06月05日 (金曜日)

 トンボは、LGBT(性的少数者)への社会的な流れを受けた「ジェンダーレス制服」など制服の多様性に関する調査結果を発表した。一人一人が「自分に合ったものを選べる」「どれを選んでも大丈夫」という環境作りに向けて活動している。

 保護者と中高生各千人、合計2千人にインターネット調査を実施。ジェンダーレス制服の認知度は、親世代で71・3%、中高生は57・9%だった。

 スカートやスラックスの選択制については、自身の通う学校が「選択できる」「事前申告でできる」との回答が13・9%、「できない」が43・7%となった。残り42・4%は「わからない」だった。

 ジェンダーレス制服の印象は、保護者・中高生ともに約8割が「良い」「どちらかと言えば良い」と回答し、好意的であることがわかった。

 機能に対する多様性についても調査。信州大学と開発した負荷の少ない“ジャージのような”ニットジャケット「ミラクルニット」を使い、中学生男女30人を対象に動きやすさを検証した。

 結果、後ろ身頃にストレッチ素材を使用すること、表地で15%以上のストレッチ性を確保すること、適度なゆとりを保つパターンなどが快適な動作性に効果的と分かった。