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クローズアップ/ダンジョデニム 代表 福川 太郎 氏/シンガーからGジャンの道へ

2020年07月07日 (火曜日)

 Gジャンを中心とするデニムブランド「ダンジョデニム」。福川太郎代表が関東から岡山県倉敷市の児島へ単身移住し、2017年に立ち上げたブランドだ。シンガーソングライターとしても活動していた異色の経歴を持つ福川代表にブランド立ち上げの経緯や思いを聞いた。

  ――現職の前は音楽活動をされていたとか。

 03年に大学卒業後、パソコンが好きだったことから大手電機メーカーに就職しました。ある時、音楽活動を行っている地元の友人から「音楽をやってみないか」と誘われます。興味本位で始めたところ、想像以上にのめり込みました。こちらに力を注ぎたいと思い、2年で会社を辞め、音楽の道に進みました。

  ――ブランド立ち上げのきっかけは。

 自主制作アルバムのジャケットを何にしようかと考えた時、全身デニムの衣装を作り、それを着た姿をジャケットにしたいと思いました。

 デニム好きの原点は高校時代です。部活動の先輩がよくGジャンを着ていました。その姿がかっこよく、自分もGジャンを着始めたのがきっかけです。そこからGジャンに魅了され、高校の卒業式や大学の入学式にも着て行くほど熱中しました。

 アルバムジャケット用の衣装は、オーダージーンズを手掛ける会社にお願いして作ってもらいました。1、2枚目のアルバムジャケット用の衣装はこの会社に作ってもらったのですが、頭の中のイメージを自ら形にしたいと思い、3枚目のアルバム作成時にはミシンと生地を買って自分で縫い始めました。

 3枚目のアルバム作成と並行し、ミュージックビデオを作りたいという名目で、東京から岡山まで全身デニムで歩いたらどれだけ色落ちするのかというクラウドファンディング企画も行っていました。

 岡山まで歩き、倉敷のゲストハウスに泊まった時、あるアパレルブランドを運営している人と出会います。その方から「そんなにデニムが好きだったら、倉敷市と井原市が毎年主催しているジーンズ縫製実践講座を受けてみたら」とすすめられました。

 当時は答えを出さずに東京へ戻ったのですが、その言葉がずっと頭の片隅に残っていました。一度受けてみようと16年に講座へ参加したところ、自分でブランドを持ってみたいという思いが強くなった。奮起して、17年の8月に児島へ移住し、ダンジョデニムを立ち上げました。

  ――ブランドの特徴は何ですか。

 Gジャンといえば、ダボっとしたデザインのものばかりだとずっと感じていました。ダンジョデニムでは、自分が着たいと思った細めのシルエットのGジャンを中心に扱っています。アオザイのような襟を取り入れたGジャンやボタンダウンシャツ風のGジャンなど、デザインにこだわっています。ブランド名は自身のデビュー曲から付けました。

 現在は通販サイトや委託先の店舗、県内のイベントへ出展するなどして販売をしています。