坂本デニム/業務効率化に注力/海外発信も強める

2020年08月20日 (木曜日)

 デニム染色加工の坂本デニム(広島県福山市)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が広がる中、業務の効率化や経費削減に取り組むほか、海外への販路開拓などを模索しながら難局を乗り切る。

 新型コロナ禍の影響は4月ごろから表面化。4月の売り上げは前年同月比20~30%減、5、6月は50%減と落ち込んだ。7月に入り受注は回復しつつあるものの、「当分は元の状態に戻らない」(坂本量一社長)として、業務の効率化を図りながら生産を行う。

 海外向けが悪い中でも「販路開拓はしていかなければならない」として、情報発信も強化。年内をめどに英語版のホームページ(HP)を立ち上げる予定だ。HPでは会社案内や、同社が推進する、薬剤や蒸気の代わりに電解水を使って加工する「エコ染色システム」といったサステイナブルな取り組みを発信する方針だ。HP上で小ロットのオーダーにも対応できるような仕組みも取り入れる。

 今年2月には国際服地見本市「ミラノ・ウニカ」にも出展したが、今後も継続的に海外展への出展を計画する。