三陽商会8月商況/販売は当初計画上回る/ECは上半期18%増で

2020年09月07日 (月曜日)

 三陽商会の業績は、4月に発表した「再生プラン」を上回る販売高で推移している。8月の店頭販売実績は当初想定で前年比70%だったが、81%という結果だった。上半期(3~8月期)累計でも当初の46%を上回る55%となった。

 販路別でみると、8月は百貨店が69%、直営・路面店82%、電子商取引(EC)・通販140%。百貨店は都心型店舗の集客減が続いているが、郊外型店舗は比較的回復傾向にあり、特に本社を除いた東日本エリアは89%まで回復している。直営・路面店も集客に苦戦したが、銀座直営店のセールは好調だった。

 EC・通販は大きく伸びた。自社ECサイトは春夏物の最終セールの拡大で150%、外部ECサイトも117%と好調を持続。上半期累計でも118%と、2桁%の伸びを示す。

 上半期のブランド別実績は「エポカ」が56%、コーポレートブランドは72%。「ラブレス」は54%、マッキントッシュ フィロソフィー」57%、「マッキントッシュ ロンドン」56%、「ポール・スチュアート」50%で、婦人服ボリュームは50%だった。