菅公学生服/最終損益は3期ぶり黒字化/7月期は増収増益見通し

2020年09月28日 (月曜日)

 菅公学生服の尾﨑茂社長は、2020年7月期決算について増収増益になるとの見通しを示した。コスト削減が奏功し、最終損益は3期ぶりに黒字化を見込む。売上高も目標とする360億円(前期357億円)に近い数字を確保する見通しで、5期連続で過去最高を更新する。

 スクールとスポーツで採用の獲得が順調に進み、両部門で計画通りに着地する見通し。最終損益は過去2期連続で赤字だったが、20年7月期は黒字化しそうだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で一部夏物などの納入に影響が出たものの、MCの獲得については前年並みの勝率を確保。スポーツも「カンコープレミアム」など自社ブランドの採用が堅調に推移した。

 教育ソリューション事業は、会員制交流サイト(SNS)や動画配信サイトなどによるアピールが奏功し、案件が着実に増えている。非認知能力の向上に向けた教育活動に対し、「深みのある内容や社会に向けたインパクト(のある提案)で学校の評価が高まっている」(尾﨑社長)。

 工場での人工知能(AI)やあらゆるモノをインターネットにつなぐIoTの活用も順調で、コスト削減に貢献した。生産面のオートメーション化は難しいものの「事務作業などで自動化や省力化につながっている」。併せてデジタル技術を用いた非接触型のスマート採寸システムも導入。来春に向けて学校への提案が進みつつある。