帝人 2次元通信シート/プラスが「スワリー」に採用/コロナ濃厚接触者を把握

2020年09月29日 (火曜日)

 帝人の開発した2次元通信シートが総合事務用品メーカーのプラス(東京都港区)に採用された。プラスのスマートフォンを活用したオフィスの座席管理アプリ「スワリー」に搭載され、オフィスでの新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者の把握をサポートする機能を実現した。

 スワリーが提供するのは、オフィス利用者が新型コロナに感染した場合、感染者がオフィス内で誰と、どこで、どれくらい接触していたかという情報を抽出し把握するサービス。

 スワリーを使えば、座席の利用履歴を1分単位で管理することで接触者を把握し、自宅待機や受診をピンポイントで指示したり、オフィスの閉鎖対応を効果的に実施できるという。

 スワリーで正確な位置を把握できるのは、帝人とセルクロスが開発した2次元通信シートとタグキャストのビーコン技術を組み合わせて共同開発した平面認証ビーコン「ペーパービーコン」の技術によるもの。

 広く拡散しがちなビーコンからの信号を帝人の2次元通信シート上にとどめることで混信を避け、座席ごとの位置情報を正確に発信することができる。