ベルギーで増設再生活性炭事業で/クラレ

2020年09月29日 (火曜日)

 クラレの米国子会社カルゴン・カーボン社は欧州拠点の一つであるベルギーのケムバイロン社・フェルイ工場で工業用途向け再生炭生産設備を1万1千トン(年産)増設する。

 活性炭は原材料の瀝青炭やヤシ殻などを加工した表面に微細孔をもつ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によってさまざまな用途に使われている。

 近年、活性炭は水や大気の浄化といった環境関連用途で幅広く使用されており、特に欧州で再生炭の需要が拡大しているという。

 カルゴン社はクラレが2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップ企業。活性炭の再生事業においても世界有数の地位を占めており、フェルイ工場を欧州における再生事業の中核に位置付けている。