設備の一部を除却/帝人の米フィルム合弁

2001年12月27日 (木曜日)

 帝人は25日、米デュポンとのポリエステルフィルム合弁、デュポン・テイジン・フィルム米国パートナーシップの生産設備の一部を除却すると発表した。対象はサークルビル工場(オハイオ州)の1系列で年産能力は約7700トン。今年8月から休止しており、余剰人員も削減している。設備除却に伴う特別損失は約40億円で、帝人の今3月期連結最終利益には約20億円の影響を見込む。

 帝人とデュポンは世界7カ国で同フィルム合弁事業を展開しているが、他の設備の生産性向上により、年産30万トンという全体能力合計は減少しないという。

 米フィルム合弁は景気後退の影響を受け、今上期は赤字に転落した。その対策として、サークビル工場だけでなく、ホープウェル工場(バージニア州)の1系列も11月から休止しており、今年度米国全体で約20%の人員を削減する計画。欧州でもオランダ・ローゼンバーク工場を03年度末に閉鎖し、今後2年間で約15%の人員削減を行う予定だ。