「フェリージ」を共同展開/伊藤忠、フィーゴと提携
2001年12月27日 (木曜日)
伊藤忠商事は26日、鞄、革小物製造・販売の伊フェリージ社の日本総輸入代理店であるフィーゴ(東京、佐藤陽一社長)と日本での「フェリージ」ブランド展開で提携すると発表した。
伊藤忠が輸入業務と物流、直営店や百貨店インショップなどの店舗開発を進める一方、フィーゴが引き続きブランドディレクションや製品開発、マーケティング、店舗運営を担う。さらに、伊藤忠が手掛ける高級ブランドとの店舗コラボレーションも視野に入れ、現在のブランド売上高12億円(小売りベース)を5年後50億円に引き上げる計画。
フェリージは “古きものに敬意を”をコンセプトに、レトロなモデルをモダンにアレンジした独特の質感を持つ鞄や革小物を手掛ける。日本では1987年からフィーゴが代理店契約を結んで展開。同社は“無名だけれど一級品”をコンセプトにフェリージを含めたイタリアの一級品を扱うセレクトショップを運営してきた。
今回の提携では、フェリージ製品のブランドコンセプトを守りつつ、伊藤忠ブランドマーケティング事業部とフィーゴのノウハウを融合させ、次世代ブランドとしての認知度を高めるのが狙い。現在、フィーゴが展開中の直営5店舗と百貨店平場5店舗、専門店200店舗は従来どおり同社が運営するが、新店舗は伊藤忠との共同開発となる。
02年3月に大阪・心斎橋、来春には20坪規模のインショップを都心百貨店に開く予定。また、将来的には両社共同で、イタリアでの生産体制の拡充と衣料品を含めたトータル展開を見据えるほか、アジア市場戦略を立案する考え。