米コリンズから複合材料で認定取得/帝人「テナックス」

2020年10月21日 (水曜日)

 帝人が炭素繊維「テナックス」で開発した中間材料が世界有数の航空機向け構造材メーカーであるコリンズ社(米国ノースカロライナ州)の材料認定を取得した。

 熱可塑性複合材料織布・テナックスTPWFと、炭素繊維強化熱可塑性樹脂積層板・テナックスTPCLで認定を取得した。

 共に母材の樹脂にポリエーテルエーテルケトンを使用しており、優れた耐熱性、耐衝撃性、耐疲労性が特徴。

 短時間で成形できるため、コスト効率や生産性の向上にも貢献し、航空機の構造材のような優れた機械特性が求められる部品の大量生産にマッチする。

 帝人グループでは、これまでコリンズ社に米国子会社テイジン・カーボン・アメリカが航空機のブレーキ材向けに耐炎繊維「パイロメックス」を供給している。繊維サプライヤーとしては世界で唯一、サプライヤー・ゴールドに認定されるなど強固な関係を確立している。

 今回、2タイプの商材が認定されたことを踏まえ、テイジン・カーボン・アメリカは商材の供給を通じてコリンズ社と一層の関係強化を図る。