三陽商会「ポール・スチュアート」/外苑エリアに旗艦店/直営ビジネス強化の拠点

2020年11月06日 (金曜日)

 三陽商会が展開する米ブランド「ポール・スチュアート」は7日、東京都港区複合施設「ジ・アーガイル・アオヤマ」1階に直営旗艦店を開設する。紳士・婦人の複合店で、高級ホテルのラウンジを彷彿とさせるコロニアル様式のインテリアが特徴。同店舗で初年度4億円の売り上げを見込む。

 店舗名は「ポール・スチュアート青山本店」で売り場面積は325平方㍍。同ブランドの旗艦店は39年間にわたって表参道沿いに出店していたが、今年2月に閉店。ターゲットとする大人層がより落ち着いて買い物ができる外苑エリアに店舗を移し「上質なライフスタイルを提案したい」としている。

 店舗中央には回廊状のスペースを設け、他社との協業商品や生活雑貨を展開する予定。オープン時には薔薇の専門店「アフリカローズ」がポップアップストアを開設し、薔薇のギフトボックスを販売する。希少なウイスキーなどを提供するバーを併設した。

 紳士ではバッファローチェックのピーコート(22万円)、婦人ではフラワープリントのワンピース(8万8千円)といった限定商品を多数そろえる。同社では「商業施設のテナントと違い、直営店は能動的に動ける。直営ビジネス強化の拠点として機能させる」と話す。